カレと再び

占い師の言葉を信じて毎日の掃除を続けて、３ヶ月近くが経とうとしていました。
そんなある日、ついに夢にまで見た日がやってきたのです。それはカレと付き合いを続けていたら４年記念日を迎えるはずだった日のことです。わたしはカレとの幸せだった日々を思い出し、長かったカレとの付き合いについて思いを馳せていました。
そこでわたしは気付いたんです。カレとの付き合いが長くなるにつれて自分のカレの前での態度が変わってしまっていたこと。もちろんカレへの思いは変わっていなかったのですが、だんだんと自分の服装に手を抜くようになり、仕事が忙しいときはカレからの連絡がきていても返信せずに放置してしまったり。汚い部屋にカレを呼びご飯も作ってあげずにピザを取ったり。
あれじゃあカレの心が私から離れていってもしょうがないじゃないかととても後悔しました。
でも今の私は違う。毎日部屋を掃除し、きれいな服を着てきちんとメイクもして。ごはんもスーパーの惣菜やコンビニ弁当ではなく質素だけどちゃんと手作りした夕ごはんにお弁当。あの占い師に会ってからわたしは変わりました。
もう一度カレに会いたい。今のわたしを見てもらいたい。そう思っていた時に、玄関のチャイムが鳴りました。

部屋の前には私の好きなガーベラの花束を持ったカレの姿。離れてみてやっと君の大切さがわかった。もう一度おれと付き合ってくれないか？
夢のようでした。ついにわたしはカレと復縁することができたのです。